今日は寒い中、常総線の要である水海道車両基地を観てきました。
「寒い」って言っても、日差しに当たれば暖かかったです。
写真は全て敷地外から撮影したものです。
車両基地近くの踏切で撮影。キハ2300形2309-2310。
キハ2300は、一言で言えば「キハ2100を電気指令式ブレーキに変更したもの」。
2連5本が在籍。
キハ2303-2304は9月の豪雨被害の際、検査中で避難できず被災。
現在は修理を終えて復活している。
キハ310形317-318。
キハ310は国鉄キハ10系の車体更新車(※)で、1977年~1979年に311~318までの8両が更新されて在籍していたが、その内、大栄車輛で更新された311-312は1996年に廃車されており、現在は新潟鐵工所で更新された313~318の6両が在籍。
現在はエンジン・台車換装、冷房化、貫通幌設置、行先表示器設置とそれに伴う前照灯移設が行われており、後に登場するキハ0と外観上の差異は殆どない。
(雨樋が埋め込まれていない点が識別箇所。キハ0は埋め込まれている。)
キハ350無き今、常総線に在籍する複線用(2両編成)車両唯一の非ユニット車両であり、連結面側の連結器が運転台側と同じく密自連のまま。
キハ313-314は旧塗装に復元されている。
このキハ318のみ、種車がDT22・TR51に換装されていたことから、更新当初より台車がDT22・TR51である。
また、キハ314は付随台車もDT22で代用している。
キハ0形003-004。
キハ0は国鉄キハ20系の部品を流用して新製された車両(※)で、1982年~1984年に001~008までの8両が登場。現在も全車在籍。
常総線初のユニット車両(001-002といった組み合わせ)で、新製当初より連結面側に貫通幌が設置されている他、連結面側の連結器に半永久連結器を採用している。
現在はエンジン換装、冷房化、運転台側貫通幌設置が行われている。
キハ005-006は9月の豪雨被害の際、検査中で避難できず被災。
現在修理中。
キハ300形301。
元国鉄キハ30 16→筑波鉄道キハ301で、1987年の筑波鉄道廃止に伴い常総線に移籍。
20m級の大型車体に両開き3ドア、ロングシートと、常総線の輸送実情にマッチしていること、1980年代以降キハ35系の廃車が進行し始めていたことから大量購入に繋がり、最多でキハ300が16両、キハ350(元国鉄キハ35・36)が23両の39両が在籍していた。
1997年以降、新型キハの投入が相次ぎ、現在は単線用ワンマンに対応しているキハ101、102(元キハ306、3013。さらに元をたどればキハ30 55と96)を除き廃車となり、最後まで在籍していたキハ350はフィリピンへ譲渡された。
キハ101、102も運用には就いておらず、9月の豪雨被害の際、避難対象にすらならず被災。
修理もされていないことから、このまま廃車になるものと思われる。
この後鬼怒川の様子を少し見た後、秋葉原へ行き画集を購入。
(MRCは既に予約済みのため省略。)
そして昼食の後、今度は「もう一つの関東鉄道」こと竜ヶ崎線へ。
キハ532形532。
キハ532はキハ0同様、国鉄キハ20系の部品を流用して新製された車両(※)で、1981年に532の1両だけが登場。現在も「竜ヶ崎線のヌシ」として在籍。
現在はエンジン換装、冷房化、貫通幌設置が行われているが、行先表示器は設置されておらず、かつての関鉄スタイルを程良く残している。
運用日は公式サイトに掲載されているほか、主力のキハ2000が検査入場した際は2両編成運用にも使用される。
一日で2つの関東鉄道が楽しめました。
明日帰ります。
(※)
キハ310は書類上でも「更新」であり、キハ10の車籍を引き継いでいるが、キハ0とキハ532は書類上では「新製」となっており、キハ20の車籍を引き継いでいない。
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