今日は2012年12月12日と、12が並ぶ日。
ということで、少しだけ12系を載せようかなと。
12系客車は1969年~1971年と、1977年・1978年に製造された急行型客車で、昼行客車として初めて自動ドア・冷暖房完備・空気ばね台車やレジン制輪子の採用・最高速度の110km/h化・電源回路などの全回路を客車内で完結し、牽引機を選ばない仕様になるなど、画期的な新機軸を満載し、「新系列客車」の草分けとなった。
一般照明などは車軸発電機で発生した電力を使う方式で、旧型客車用の蒸気暖房・電気暖房回路も備えており、旧型客車との混結も可能。
1970年の大阪万博で大活躍し、その後は定期の急行列車にも充当されるようになる。特に10系軽量客車の座席車が老朽化してくるとそれの代替になり、12系+10系といった新旧混在編成も当たり前のように見られるようになった。
1980年ごろから余剰が出始めるようになるが、この余剰車を活用すべく、ローカル線の普通列車に転用されたり、臨時列車用として新たなニーズにお応えしてお座敷客車や和風客車・欧風客車に改造されたり、復活した蒸気機関車の相方用にレトロ客車に改造されるなど、様々な姿に変わりながらも活躍を続けてきた。
しかし、客車故の非効率性が仇となり、現在はお座敷客車や和風客車・欧風客車含め、その殆どが電車や気動車に置きかえられて廃車となってしまった。
現在、定期運用は全く受け持っていない。季節の定期運用や完全不定期運用は現在でも受け持っているが、その殆どはSL列車である。
↑『SLみなかみ』を中心に使用される高崎車両センター(高タカ)の12系。
高タカにはオリジナル車6両と、スハフ12 158を改造した「SL伴走車」オヤ12 1の計7両配属。
JR東日本管内には、さらに『SLばんえつ物語』用のレトロ客車7両が新潟車両センター(新ニイ)に配属されている。
どちらも最近TOMIXから製品化されましたね(『SLばんえつ物語』は旧塗装で)。
↑『奥出雲おろち号』に使用される後藤総合車両所(米トウ)の12系トロッコ客車。
800番台を名乗っている。
米トウの12系は、この2両のみ。
スハフ13 801は客車形式ながら、ディーゼル機関車(DE10、DE15)を遠隔操作できる運転台付。
『SLやまぐち号』に使用される下関総合車両所新山口支所(広セキ)の12系レトロ客車。
700番台を名乗っている。
広セキの12系は、この5両以外に予備電源車スハフ12 36が配属されている。
レトロ客車は去年TOMIXから製品化されましたね。
JR西日本管内には、さらに『SL北びわこ号』を中心に使用されるオリジナル車6両(『SL北びわこ号』運転時は5両を使用)と、和風客車「あすか」6両(1~3号車と、5~7号車。4号車は14系)の12両が配属されている。
また秩父鉄道に『パレオエクスプレス』用の4両が、わたらせ渓谷鉄道に『トロッコわたらせ渓谷号』用の2両が、若桜鉄道に3両(4両譲渡されたが1両はライダーの休憩所扱い)が配属されている。若桜鉄道の12系も将来のSL列車用とのこと。
PR